亀岡の仕事 3題
■NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀を通して注目される京都府亀岡市。私たちはこの亀岡市で10年余り前から、市内の歴史的建造物の保存修復に取り組んでいます。
■一つは光秀の築いた亀山城内にあり、その後廃城と共に市内各所に移築された御殿の遺構(五区会議所と瑞雲軒)の修復です。
■もう一つは土地区画整理事業により曳家移転することになった地域の典型的な民家N邸(丹波型民家)の再生です。
亀山藩邸絵図(亀岡市史より引用)
1.旧亀山城内新御殿玄関修復
保津五区会議所 復原後外観
■丹波亀山城(約400年前、明智光秀築城)三の丸内新御殿の玄関部分が、明治15年に保津町に移築され地域の集会所(五区会議所)として使われていた。
■平成24年に修復工事を終え、亀岡市指定有形文化財に指定された。
詳細は
指定文化財・登録有形文化財部門
の、
旧亀山城内新御殿玄関修復
をご覧下さい。
2.瑞雲軒
瑞雲軒 現況内観
■市内真福寺にある瑞雲軒は昭和37年に境内に移築されている。同じく亀山城三の丸内新御殿玄関の座敷部分であることが痕跡調査にて今春確認された。
■今後、京都府暫定登録文化財の指定を受け、保存・修復を行う予定です。
3.民家N邸(丹波型民家)
民家N邸 曳家再生後外観
曳家(家を引張り移動すること)工事中
■亀岡市の土地区画整理事業により築130年の住み慣れた家を解体せざるを得ない状況であった。
■新たな敷地へ主屋・長屋門・土蔵の3棟を30m程度曳家移転し再生工事を行っている。
詳細は
民家再生部門
の、
亀岡の家
と
亀岡の家工事完了
をご覧下さい。
私たちは「建築はまちの最大の記憶装置」をテーマに歴史的建造物の修復に取り組んでいます。
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