匠工房は、身近な自然(光・水・風など)との共生をテーマに、こだわりを持った家づくりをしています。
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亀岡の家(京丹波民家の曳家再生工事ーーー京都府亀岡市)

曳家再生工事が完了しました。

 
 
  • ■土地区画整理事業により、築130年の住み慣れた家の解体を余儀なくされたが、曳家という工法で主屋・長屋門・土蔵の3棟を新たな敷地へ移転し再生している。
  • ■重ねた年月の重みと家族の記憶を受け継ぎ、最新の技術で耐震性と断熱性を高め、より安全に心地よく生まれ変わっている。
  • ■世代を超えて、住み継いでいける家づくりは、私たちが追求するテーマです。
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    曳家前敷地全景写真

    敷地全景 敷地全景 
    ・敷地中央に主屋 右に東土蔵 手前に長屋門があった

     

    曳家工事図 曳家工事図

        
     
     
  • ■設計者として初めてこの建築と対峠したのが7年前である。以後、敷地調査、残す建物と解体撤去する建物の区分け、残す建物の現況調査、建物の補償交渉のサポート、再生建物の設計、そして曳屋、現場監理と約7年間に渡りこの計画に携わっている
  • ■再生工事の場合、このように建築主と長期間のお付き合いになることが多い。計画が進む中で次々と発生する難題と向き合い解決してゆく中で、建築主と設計者の関係を越えた『同志』のような関係になってゆく。
  • ■その中で知る建築主の建物に対する深い愛着と、我々設計者に対する厚い信頼に支えられ、プロジェクトが進んでゆくことになる。
  • ■工事が完了し、完成した建物を見学に来られた方(このような古民家に以前住まいされていた方)が『このような直し方を知っていれば私も再生工事の道を選択したのに』『今となっては手遅れ、古民家は解体してしまって今は無い、随分惜しいことをしてしまった』このような話は再生工事の現場が完成する度によく耳にする話である。
  • ■古民家を現代の技術で快適に安全で生活できる建物として住まい続けて保存してゆく。このような創造的な保存が、広く認知され、住宅の新たな建築工法として市民権を得られる日が来ることを願っている。
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    竣工写真

    全景(南東面) 全景(南東面)
    ・右から曳家再生工事が完了した長屋門・主屋・東土蔵

     

    主屋外観(南東面) 主屋外観(南東面)
    ・右に見えるのが東土蔵

     

    主屋外観(南西面) 主屋外観(南西面)
    ・左端の黒く見える切妻屋根部分は快適な現代生活ができるよう水まわり(浴室、便所)
     を新たに配置するため増築している

     

    主屋座敷 正面 主屋座敷 正面
    ・沓脱石、框石などすべて建物と同時に移設している
    ・鬼瓦は銀色付けし再使用している

     

    主屋玄関 正面 主屋玄関 正面
    ・玄関土間はタタキ調に現代の素材で再現している。
    ・傷みの激しかったむしこ窓は修復している。

     

    主屋 土間 主屋 土間
    ・正面の連子格子戸は再使用している。

     

    主屋 土間見返し 主屋 土間見返し

     

    主屋 土間~リビング 主屋 土間~ダイニング
    ・今回の改修計画にそって生じた間仕切、柱等新しく付加した部分(白木の部分〉と旧
     来(既存のダークブラウン)部分とは明らかに区別できるデザインとすることで時間
     の「ズレ」を表わす時空間としている。

     

    主屋 ダイニング・キッチン 主屋 ダイニング・キッチン
    ・もとは土間(にわ)であった部分を床張りしてDKに改修している。
    ・ダイニングテーブルは弊社でデザインした無垢の欅板にて製作している。

     

    主屋 ダイニング・キッチン 主屋 ダイニング・キッチン

     

    主屋 リビング 主屋 リビング

     

    主屋 座敷 主屋 座敷

     

    主屋 座敷 主屋 座敷

     

    東土蔵 東土蔵

     

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