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京都に本社を持つデザイン会社のデザイン製作工房である。
敷地は、古戦場で有名な姉川合戦場の近く、浅井高原の緩やかな傾斜地。敷地から琵琶湖が一望できる、「絶景」とも言えるロケーションであった。
基本計画当初は、製作工房より突出する琵琶湖眺望用のブリッジの軸線を湖上の小島「竹島」に向けて計画していたが、計画規模を少し大きくしデザイン棟とを別棟で連結するものとなった。
周囲の手付かずの自然環境とのつながりについては、計画する建物との関係上、「調和」か「同化」か「対峙」かの三者が考えられるが、今回の計画については、周囲の自然と美しく対峙するよう建物のデザインをしている。
建設コストも限られた厳しいものであったため、出来うる限り敷地の形状を変えないよう計画した。そうしたことが結果として、自然と対峙することと同時に、周囲の景観を保全することにつながった。
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