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わたしたちは、まちづくり又まちの景観・修景に取り組む中で、まちにうるおいをもたらすオブジェ・モニュメントのデザインにも取り組んでいます。
特に駅前広場は「まちの顔」となるところ。
その場所におけるオブジェはそのまちの場所と伝統に目をむけながら「まちのいまとみらい」を感じるものでありたいと考えています。
N地区は、南北に蛇行するA川が市街地の中央部を流れ、その流域は戦前からゲンジボタルの近畿地方有数の発生地としてよく知られ、天然記念物にも指定されている。
そのホタルは環境のバロメーターとされることから、近年の環境保護の時流に合わせてまちおこしのテーマともされ、N地区では活発な保護活動が行われている。
又、ホタルはまちのシンボルとされ、街路灯などにそのシンボル化された形が取付されている。ホタルが舞う時期となる6月初旬には、近隣の都市・まちより多くの人が訪れ、乱舞するその姿に魅了されている。
今後はその保護活動の中での「ホタル」から、私たち自身を取り巻く自然環境に視野を広げ、更には地域の環境について、又地域のかかえる課題について考えることにつなげ、持続可能なまちづくりについて取り組むことが求められている。
そんな中、世界では国連サミットで2015年に定められた国際目標SDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS・持続可能な開発目標)の実現に向けて大きく動き出している。それは貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、社会の平和など持続可能な開発のための目標を定めている。
この機会に私たちは、SDGsの理念について学び、それを生活の中で実践してゆく、その活動の契機となるものとして今回の「オブジェ」を計画した。
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