匠工房は、身近な自然(光・水・風など)との共生をテーマに、こだわりを持った家づくりをしています。
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旧柏原銀行の修景整備  
     

私達の事務所の本拠地である柏原での再生事例

 
 

柏原の旧中山道沿いに建つ築後百数十年を経過した町家の保存、活用と町なみの修景を目的とした修景工事である。改修後は地域の高齢者ディサービスセンターとして活用され、まちの機能の一部を担いながら、このまちに生活する者にとって今後欠かせない存在になるとおもっている。

柏原宿の町なみは、江戸時代から明治、大正、昭和と各時代の建物が混在している。他の宿場町に見られるある1つの時代の建物が集中して並び、1つの時代に時を凍結した町なみとは異なり、柏原宿は住民のごく普通の生活の場として、生活感溢れるまちとなっている。

今回の事例のように、最近の歴史的建物の活用は、その方法に大きな広がりを見せてきている。歴史的建物はこれまで、日常生活とは切り離され、その美観とまちの歴史資料として客観されてきたが、今後はまちの生活の機能の一部を担うものとなり、そのまちのアイデンティティーを支える重要なものとなってゆくものとおもわれる。

活発におこなわれる町づくり活動の中で、崩壊止むなしと見られてきた建物が蘇り、まちの記憶(歴史的建物)の消失が避けられたことで、まちのアイデンティティーを支える宝物が又1つ誕生したと感じている。
まちづくり、建築はなにも難しい理論でなく、只まちを豊かにするものとおもっている。

私達が設計活動の一部として大切にしている建物の保存、再生もそれ自体が目的ではなく、住みよい豊かなまちをつくるための微力であるが1つの手段と考えている。

 
 

建物の概要

 
 


写真提供:柏原宿歴史館

昭和40年頃の様子

・建築年代    不明

・柏原銀行開業 明治34年(1901)

・明治時代の中頃に開業した柏原銀行の社屋と経営者であった山根家の住居として建築された。

柏原銀行:地方銀行の乱立した明治時代の中頃、地元 の有力者によって設立された銀行。戦時中、 昭和18年滋賀銀行に統合された。

近年、無住となった柏原銀行は、老朽化が激しく崩壊を心配され る状態となったが、地域住民から保存する声が上がった。

平成14年(2002) それまで空家となっていた建物を、旧山東町 が建屋について寄付を受ける

腐蝕部解体撤去
平成16年(2004) 現況調査 現況調査報告書提出

街なみ環境整備事業がはじまる

保存、活用策の検討がされる
平成20年(2008) 4月より着工

完成
 
 

 

完成外観(2009.3)

完成外観(2009.3)

旧銀行 客溜り

旧銀行 地域交流スペース

旧銀行 地域交流スペース

南側入口

機能訓練室

地元の日本画家 三家玉雅氏の松
(旧銀行玄関)

着工前の外観(2008.4)

主屋東庭園側外観(改修前)

主屋東庭園側外観(改修後)

改修前

改修後(リビング)

庭  園

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