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宏村は黟県北西10km余りのところにある水郷の村。山河にめぐまれたとても美しい村である。
村づくりの計画は、明の永楽年間(室町時代)に立てられ、その時に村の中にある天然の泉を半円型の池(月池)に掘り直した。さらに村の西を流れる川の水を村の中に引き入れ、明の万暦年間(江戸時代の初め)になって、村の南にある畑を掘り直し『南湖』とした。
村の西から入る水は、路地の傍で水路となって村の中を巡り、また、各家々の中を流れ通って最後に村の南の『南湖』に流れ込んでいる。
村へ入るには、この南湖に架かる石橋を渡って入ることになる。
路地の青石の石畳、その傍を流れる水路の美しい水、並ぶ塀、時折姿を見せる樹木、花、すべてが美しく静謐な村であった。
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