日枝神社拝殿修復工事

	■2018年、西日本を直撃した台風21号は、当地にも甚大な被害をもたらしている。 ■旧中山道(柏原宿)の中央部にある日枝神社は、境内にある高木が強風で倒れ、拝殿の一部を損壊してている。その拝殿の屋根の応急修復工事である。 ■修復にあたっては、破損部分の詳細な現況調査を行い、小屋組、軒裏の修復方法を決定し、その葺材を桧皮葺、銅板葺、日本瓦葺のそれぞれの場合で工事費を算出し、耐用年数、性能とあわせて検討し、修復方法を決定している。 　修復計画案　　１、現在の屋根葺材(桧皮)にて全面修復する。 　　　　　　　　２、現在の屋根葺材(桧皮)は破損部分のみ桧皮葺にて修復する。 　　　　　　　　３、現在の屋根葺材(桧皮)は解体撤去し、銅板にて修復する。 　　　　　　　　４、現在の屋根葺材(桧皮)は解体撤去し、日本瓦にて修復する。 　　　　　　　　５、将来工事としての屋根葺材は今後の課題として、応急復旧する。 ■以上の計画案より、５の応急復旧することで工事に着手している。

　
・中山道より全景
(令和２年春祭り時に撮影)　

　
・拝殿より本殿を見る

　
・拝殿の破損状況

　
・軒裏の破損状況

工事の記録

　
・破損した化粧隅木より、型を取り木取りの確認

　
・裏甲、木負の加工

　
・木負の加工

　
・新設した化粧隅木、茅負いの取付

　
・屋根葺材(桧皮)を切断して、復旧部分と既存部分を区分けしている

　
・破損した桔木の切断

　
・化粧隅木の取付

　
・木負を取付し、地垂木の取付

　
・茅負、木負、地垂木の取付

　
・野垂木、野地板の取付

　
・修復部分と既存のままの部分の軒先(軒付)の取合い

　
・ルーフィングの取付

　
・ガルバリウム鋼板にて、破損部を葺いている

　
・修復完了した軒裏部分

　
・高欄の架木の修復

　
・修復完了した外観

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