外観(南東面)
日野町東部の集落にある大正5年(1916年)建築の民家の再生である。
集落は10年前に琵琶湖空港の建設が計画された場所に近く、周辺はなだらかな起伏のつづく地形で、
川は穏やかに流れ、東に位置する鈴鹿の山々は遠くにあって空が広く、『明るい』と感じる場所である。
訪れて、とても気に入った集落である。
住まいは築後百年近く経過するが、U邸を初めて訪問したとき、清らかな佇まいから「家の何処の場所の再生を計画されているのだろう?」と一瞬感じたことを記憶している。
再生の計画のお話を伺うと、子供さんが中学へ進学されるので、2階に個室(子供室)を設け、
あわせて段差のある水廻りを整理改修したいとのことであった。
2014年6月より工事に着手し、今年4月完成している。
設計から請負業者の選定、細部の意匠 又、家具の製作に至るまで、とても信頼をいただいて任されたことで反面心地良い緊張の中で仕事を進め竣工をむかえている。
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