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長浜市内 室町にある民家の再生
室町という、歴史ある家並みのつづくまちの一角に位置する。
築後百数十年経過した民家を再生し、それに不足する機能を充足するための増築をおこなった。
建築主は、建築に携わる専門家であり、設計は私達の事務所との協働となった。歴史ある家を住み継いでゆくという建築主の強い意志と、再生設計に取り組む私達の経験とで新しく蘇った2世帯住居。
既存民家の軒高は『丈五』と呼ばれる軒高4.5mの上屋の低い建築であり、2階はツシとして使用されていた。2階ツシの軒桁は2階床レベルより1.7m程度であり、生活空間として機能しないため、既存軒桁に30cmの桁を載せて桁高を上げ、生活空間の確保をおこなった。既存の小屋組を残したまま、屋根面を持ち上げる非常に難しい工事を克服している。
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