| ①土間 |
最近の住宅では、見かけなくなった土の床。かつてはどこの民家にもみられた三和土の土間。高齢者の五感に働きかける中で、視覚と触覚を刺激する空間づくりとした。
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| ②大黒柱 |
家の中心として、象徴化され、又格式表現の一部であったもの。対面の柱を当地では、恵比寿柱と呼ぶことから家の繁栄を願って存在したものか。改修後は土間境に立ち、民家の中で圧倒的な存在感を示す。 |
| ③囲炉裏 |
室内の床を四角に切って、火を燃やし、暖をとったり、煮炊きをした場所。季節に関係なく火種を絶やさないようにしていたところ。いつの間にか囲炉裏から火が消え、民家の中からも囲炉裏そのものが姿を消してしまった。
囲炉裏の火で食物を焼き、又冬は体を暖めたり、又家族のコミュニティ
の場であったところ。
今回の囲炉裏では、火を使用することはできないが、そのまわりでは、
高齢者同士話かけたり、対面して座することで、話の輪に入りやすい
ようにおもわれます。この場で自然発生するコミュニティに期待して
いる。 |
| ④建具 |
質素な民家の中でも、すぐれたデザインの建具に出会うことが多い。
洗練された職人の技と精緻なつくりに日本の物づくりの原点を感じることがある。
空間を自由に開いたり、閉じたり、室をフレキシブルに仕切るすぐれもの。以前は、四季の移り変わりによる建具の交換もみられた。
今回は、コミュニティの場としての空間をフレキシブルに仕切り、多様な使い方ができることに役立っている。 |
| ⑤縁 |
家の外部と内部をつなぐ位置にある縁。かつては、外気に直接触れる外部であったようです。ある時は、近隣の人とのコミュニケーションの場であったところ。
気候の良い季節の中間期には、縁側に腰掛けてのなつかしいコミュニケーションの場となることを期待している。 |
| ⑥仏間(仏壇) |
仏壇は、神棚とともに民家の中の代表的な宗教設備。必ずしもその家が厳格な仏教徒・神教徒であることを意味しているわけではない。
仏壇は、中に位牌が納められ、家族が亡くなった祖先と交流して心の安堵を得る生活習慣としての場であった。
高齢者のそれぞれの記憶との対話の場にならないだろうか。 |
| ⑦収納 |
かつての民家は、生活の道具が現在ほどは無く、清楚な生活であったことから収納スペースが少ない。今回移築民家は、地域交流スペースとしての用途又会議室等としても使用されるため、その機能を果すために必要な収納部分を増築して、その機能を補っている。 |