長屋門の修復

米原市内にある長屋門の修復 　建築年は不詳であるが、歴史ある家のアイデンティティを示すものとして、これまで解体せず残されてきた長屋門である。 　長い歴史の中で、屋敷内の家の配置、形は時代とともに変わってくるが、『この長屋門は末長く残して守るように』と代々語り伝えられてきた建物だという。 　今回は建物の不陸・建て起こし・柱の根継・土壁、軸組の修復をおこなっている。 　来年、屋根の葺き替えを、ボランティアを混えて行われる予定である。 　 　 　 改修前外観 　 　 改修前軒裏 　 　 改修前外観 　 　 柱脚の根継のため外壁土壁を解体。 　 　 柱脚の根継のため外壁土塗りの腰部分を解体した状況。 　 柱を根継して、土台の布設した状況 　 　 柱下部の礎石は元の位置にあったものを復旧している。 　 　 根継を完了した全景 　 　 根継した柱と土壁の下地となる竹小舞組み

竹小舞組み、上段の濃い色の竹小舞は既存のまま残した部分。下段の白い竹小舞の部分は今回新設した竹小舞。

　
根継した柱と竹小舞組み

　
新たな竹小舞組みと土台と礎石の光付けしている。

　
竹小舞の上に塗る土壁は、既存の土壁を解体した土を練り直し再使用している。

　
竹小舞の内側より土壁塗りした状況。柱下の礎石と礎石の間は差し石して土台を支えている。

　
竹小舞の外側より土塗りを施し、内側の土壁とを重ねた状況

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