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彦根市内、平田にある住宅団地の中に建つ、専用住宅。
敷地の大きさは、周辺住宅の3戸分程度あり、規模の大きな住宅である。
この住宅の建築に先立ち、数年前、同じ御依頼主で同じく彦根市内に同規模の住宅の設計依頼を受け、完成している。
今回は引き続いて、本宅の設計依頼となった。
設計を重ねる度に、住宅設計の奥の深さに震撼し、心新たにしている。
御依頼主は建築に対する造詣が深く、打合せを重ねる中で、住まうこと、又仕舞うことの本質について、多くの教示を受けた。住宅設計においては、住まう方のこだわりと、我々設計者のこだわりが時に2つ存在する。依頼者の声にじっくり耳を傾け、その上で設計者の意図するものと交考する。この作業の繰り返しが、設計者としての資質の向上につながる大切なものと考えています。
この住宅の建築の過程においては、和室の造作材のひとつひとつの選定から、建具の取手の形状、又石張りのテクスチャー等々、細部に至る相談を受けた。
信頼され物をつくることの責任の重大さと、設計者冥利に尽きる信頼の深さを実感した家づくりであった。
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